公務員とは、国や地方公共団体などの職員として、広く国民に対し平等に働くことを目的とした職業です。
中央省庁や地方公共団体の行政職をはじめ、警察・消防や国税専門官・裁判所職員など地域の人々の暮らしを支えるさまざまな職種があります。
公務員と民間企業の違い
公務員は営利を目的とせずに、社会全体のために国民生活の基盤を支える仕事を担います。
そのため、社会や人々の役に立ち、長期的な視点で国や地域をよりよくしていくことに魅力を感じる方が向いています。
一方、民間企業は自社の利益の最大化が至上命題です。
商品、サービスを提供しその対価を得ることが活動の目的であり、民間企業での仕事のほとんどは、最終的には会社の利益ひいては自分の利益を追求するものです。
よって、自分の企画力や実行力で他社との競争に勝ち抜き、貪欲に利益を追求することに魅力を感じる方に向いています。
公務員のメリット
公共のために仕事をすることができる
公務員の仕事の魅力の第一は、なんといっても営利追求ではなく、純粋に他人(国民・住民る)のために働くことができる点です。
また、民間企業では株主や出資者に対し利益を還元する必要があり、短期間で成果を上げることが求められるのに対し、公務員は十年、百年といったスパンで国や地方公共団体が維持・発展できることを考えた長期的な視点でじっくり仕事に取り組むことができます。
多くの公務員志望者が志望動機としてあげる「長期的な視点で公共のために働ける」という点は民間企業では実現できない大きな魅力となっています。
仕事のやりがいが大きい
公務員の仕事は、国民・住民の生活対し現在・将来に渡り大きな影響力をもつことが多いです。
特に、政策の企画立案というような仕事では、国や地方公共団体の根本を形づくる責任の大きな仕事です。
社会的な課題を解決するために、経済・労働・教育など様々な観点からあらゆる手段を講じてアプローチできるスケールの大きさも公務員ならではの魅力です。
安定した身分と高待遇
公務員の存在は国民生活を支える根幹であるがゆえに、その身分保障は手厚く、給与をはじめとした待遇も優遇されています。
年収に関していえば、民間企業平均が400万円台、大企業が500万円台であるのに対し、国家公務員であれば600万円を超え、民間大企業をしのぐ水準です。
働き方自体も、完全週休二日制は当然として、育児休業・育児短時間勤務・介護休暇など法律で保障された制度の活用は民間の手本となるべく、むしろ取得が推奨され職場全体がバックアップしてくれるのが公務員です。
また、経済情勢や短期的な業績による突然の失業のリスクもなく、安定した雇用が約束されていることは、将来的な結婚・子育て・介護などのライフイベントの際にも大きな安心材料となります。
ワークライフバランスという観点から言えば公務員の仕事は理想的と言っていいでしょう。
志を持って公務員を目指そう
国民・住民の暮らしを支え、社会に無くてはならない存在の公務員は、誰かの役に立ちたいと考える方には最高の職業と言えます。
また、ひとことで公務員といっても、国家百年の計を担う国家総合職や、地域の住民生活を直接サポートする地方公共団体職員から、国民の安全を守る警察官・消防士などその職種は非常に多岐に渡ります。
自分の志・適性・能力そして将来ありたい姿によって、さまざまな選択肢があることも、また公務員の魅力なのかもしれません。